Dendrodium カジノ資本主義
FC2ブログ

カジノ資本主義 

郵政ファミリーを喜ばせる位なら、例え博打でも株投機のほうがましであると言い放った方に贈りたいとこの記事をコピーしました。

カジノ資本主義と金融市場

英国の国際政治経済学者・スーザン・ストレンジ氏が『カジノ資本主義(Casino Capitalism)-国際金融恐慌の政治経済学』というタイトルの本を出版したのは1986年である。
カジノ資本主義
カジノは、米金融資本を中心に膨張し続けたが、ストレンジ氏が警告したように、国家を超えて膨張した過剰な金融資本は、信用バブルの崩壊とともに収縮している。

米連邦準備理事会(FRB)の統計によると、米国の金融機関の負債残高は1980年末に5781億ドルだったが、2009年末には27倍の15兆6513億ドルまで膨張した。同期間の米GDPは約5倍に拡大したに過ぎず、金融資本が、いかに実物経済の裏付けのない金融資産を次々と産出し続け、実物経済の実力以上の架空の富(フェイク・マネー)を築き上げたか証明できる。

この信用バブルの醸成には格付け会社も重要な役割を果たした為、欧州を中心に格付け会社をより厳しく監督する議論が盛り上がっているのは自然の成り行きだろう。

米金融機関の負債はピーク時の17兆0837億ドル(2008年末)から縮小してはいるものの、依然巨大な金額であり、いわゆるデレバレッジは、まだ本格的に始まっていないとも言えるだろう。

一方、信用バブルの崩壊過程において、信用がコアにあった市場は次々と機能不全に陥っている。国際金融市場では、機能不全あるいは故障中(out of order)の張り紙を貼られた市場が多く横たわっている。

一例がLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)だ。以前の銀行間取引と言えば、お互いに信用のできる金融機関同士が無担保で短期資金を貸し借りする市場であり、LIBORは短期金融市場の指標金利の1つだった。また、各行が提示するLIBORは実際に貸出の基準金利として採用されていた。

しかし、信用バブルがはじけた今となっては、個別行の提示レートが実勢からどれほどかい離しているのか予測不可能であることも少なくない。「真」のレートを基準としたデリバティブ取引や、裁定取引は萎縮する一方だ。

市場とその背後にあって現状維持を望む巨大な既得権が、それを規制する政府の能力を凌駕することに警鐘を鳴らし続けたストレンジ氏は、『カジノ資本主義』から24年の歳月を経た現状をどうみるのだろうか。

(写真/ロイター)

Comments

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackback URL
http://dendrodium.blog15.fc2.com/tb.php/590-44aaeebc