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平成天皇ご退位の日に 

とうとう天皇陛下が退位される日がやってきました。

明日からは今上陛下を上皇陛下と申し上げる事になるのでしょう。

それにしてもご立派な天皇皇后両陛下でしたね。

両陛下がご立派な方であるという事については、
左右共に認めている事のようですが、

天皇が神道の祭司であると理由で、

天皇制存続を危険視する方々が大勢あるようです。

その方々には今上陛下がどんなにご立派な方であっても、

天皇制の危険性に於いては、変わりがないものであると・・・・・

 

昨日ちょっとご紹介しました著者がアメリカの精神医学研究者で医者の

E・フラー・トリーの「神は脳がつくった」という本にも出ていましたが、

古代では日本だけでなく世界的に、政治と宗教は密接な関係にあったらしいですね。

ですから古代から続く日本の天皇が、宗教(神道)と不可分の存在であるのは、
当然のことなのですが、

世界的に誇るべき長き伝統であっても、

やはり天皇制は排除せねばならないものなのでしょうか?

 

「神は脳がつくった」の説では、

人類が何故神(宗教)を求めるようになったかというと、

脳の機能にそれまでなかったものが、加えられた事によって、

人間が過去・現在・未来と考え合わせる内省的自己意識が出来て、

自分自身の将来のことなどを考えることが出来る様になり、

死を、やがて自分にも訪れるものと意識するようになったのが、

大きなきっかけだったようです。

 

それまでの人類は人間の死体であっても、野ざらしにしていて、
腐敗するに任せるか、腐肉を食べる動物が食べるに任せていたけれど、

死を身近なものと意識するようになって以降の人類は、

亡くなった人を、時には色々な副葬品を添えて、埋葬するようになりました。

それと同時に、亡くなった先祖が自分たちを守ってくれることを期待するようにもなり、祖先崇拝が始まりました。

 

世界各地の初期の頃の文明では、
互いに影響しあっていたわけではない筈なのに、それぞれの地域で巨大な墳墓が造られています。

又、約4万年前のインドネシアのスラウェシ島の洞窟に立派な壁画が残されており、

その壁画が描かれたのは少なくとも3万5400年前のものとされているそうですが、

その他ヨーロッパの少なくとも30の洞窟、南アフリカ、インドネシア、オーストラリア、パプアニューギニア、アルゼンチン、アメリカなどでは、同じ様に手形(絵の具を塗った手を押し付けて手の形を付ける)が添えられた壁画が、洞窟や岩に残されているそうです。

互いに影響しあったとしたら、
大昔の世界でも、随分広範囲な行き来があったということなのでしょうか?

 

人類は祖先の中でも在世中力のあった者ほど、死後の力も大きいと思うからでしょう、

王など有力者の墳墓が、どんどん大きく立派な構造物になって行きました。

そしてそれと同時期に人類は、神の存在を意識するようになったようです。

当時の人間にとって、死というものに対する恐れは、

現代人の想像以上のものだったのかもしれませんね。

 

エドワード・タイラーは魂や霊魂を信じることが宗教思想の本質だと考え、

総てのものに魂が宿るとする自分の学説を「アミニズム」と呼んだそうですが、

死を意識しだした人類にとって、宗教・神とは、

不死である魂の存在を信じることによって、安心を得ることだったようです。

 

人類が神の存在を求めていた当時の為政者は「神」と手を結ぶ事によって、

絶対的な権力を握りやすくなるわけですから、

昔の為政者が神と密接な関係性を誇示したのは、当然の成り行きだったのでしょう。

 

ところで人類は世界各地に、ばらばらに散らばって居ましたのに、

枢軸時代と呼ばれる2800年前頃から2200年前頃の時代に、

現在の代表的な宗教の元が出来ているのだそうです。

 

中国に孔子・老子 インドに仏陀 ヨーロッパにソクラテス・プラトン・アリストテレス インドにはウパニシャッドを書いた多くの著者たちが現れました。

ユダヤ教やキリスト教は人間の創造・大洪水。バベルの塔の話や救世主という着想などを、メソポタミアのゾロアスター教から濃厚に影響を受けていたらしいです。
ゾロアスター教が出来たのは枢軸時代より少し古い様ですが・・・・・)


この本の説によると、ヒンズー教と仏教の起源はインドにやって来たイラン人が書いたヴェーダだと言われているのだそうです。
イラン由来とするとゾロアスター教由来という事になるのでしょうから、
現在世界で信じられている宗教の殆どが、ゾロアスター教の影響で出来たという事になりそうですね。
中国の孔子とか老子の教えは宗教ではないとの説もあるようですし・・・・・

「神の歴史」という本を書いたカレン・アームストロングはその著書で、

「はっきりとは分からない様々な理由で、主だった文明は皆同時並行的に発展した。」

と言っているそうですが、

現代のように交通手段・通信手段の行き渡った時代とは大違いの、

大海原の向こう側がどうなっているのかも分からなかった時代に、

文明が世界で同時並行的に発展したのは何故なのでしょうね。
神と呼ばれる創造主の意思を、私は感じたくなるのですが・・・・・

 

脳の進化によって死を意識するようになった人類は、
いずれにしても、宗教を求めるもののようですから、

天皇が神道の祭祀を行なう神職のトップであるという事に、
それ程こだわる必要はないのではないでしょうか?

それより、日本の朝廷は理論的に、神道が仏教より劣っていることに気づいたら、

本地垂迹説を用いて直ぐに仏教を取り入れ、国民総てに勧め広めています。
こんな事をしてくれる政庁を持つ国は少ないのではないかと思われるほど、

当時の日本の朝廷は誠実な政庁だったような気がしますが・・・・・

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