Dendrodium 高浜原発の安全審査に問題あり

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高浜原発の安全審査に問題あり 

ちきゅう座・田中一郎氏の記事に、高浜原発の老朽原子炉の安全審査における問題点を書いておられる。

明らかとなってきた原発再稼働審査のゴマカシ(2):「脆性遷移温度」の予測数値をゆがめてまで老朽化した危険な原発を動かそうとしている=高浜1,2号機は危ないぞ
今月号の岩波書店月刊誌『科学』(2015年4月号)に掲載された小論文「不適切な予測式のままで老朽化原発の寿命延長=再稼働の地ならしが進む」です。著者は「原発規制庁審議ウォッチ・グループ」となっています。どうも原子力ムラの人たちは、「脆性遷移温度」という、原子炉を構成している素材材質の経年劣化=中性子線の恒常的照射に伴う脆化の度合い、の数値予測をゆがめて、老朽化原発の運転期間を無理やり長くしようとしているようです。以下、簡単にご紹介いたします。

● 不適切な予測式のままで老朽化原発の寿命延長=再稼働の地ならしが進む(原発規制庁審議ウォッチ・グループ 『科学 2015.4』)

<岩波書店月刊誌『科学』>
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/


放射能漏出の心配のない熔鉱炉でも、20年経過したら経年劣化として稼動を中止し改修するそうである。(こちら
原子炉も熔鉱炉と同じように超高温になる炉である。
熔鉱炉は放射能と関係ないから改修工事が出来るけれど、原発は改修しようにも放射能汚染された炉をどうやって改修すると言うのだろう?
フランスの全原発を改修したら1兆円が必要だという記事があるが、安全の為の改修と言っても、
▽緊急時に対応できる強固な指令室の設置
▽電源喪失に備えた予備電源の確保
▽使用済み核燃料プールの安全強化
等に掛ける費用だけで、原子炉自身の改修の事は書いてない。

金属は高温使用を続けていると劣化が早いと言う。
原子炉は分厚く造られているから、炉自身は少々劣化しても問題ないかもしれないけれど、
原子炉には数多くの配管が溶接されているのだから、
高温で何十年も使用していたら、溶接部分が当然劣化する事だろう。
原子炉の場合、中でウラン燃料を使用する関係上、配管にも放射能が充満している。
40年経過の高浜原発1・2号機は、この配管を全部付け替えたのだろうか?
もし付け替えたとしても、
放射能汚染の酷い原子炉と溶接する時の作業員には、
放射能汚染受容時間が限られているから、
例え溶接の熟練工がやっても、丁寧な仕事が出来ないのではないだろうか?

まして放射能汚染した場所での仕事を嫌って、熟練工が工事を引き受けてくれなかったら、
その改修工事は万全とは言えないものになる恐れが濃厚である。

高浜原発の安全審査は、
「脆性遷移温度」という、原子炉を構成している素材材質の経年劣化=中性子線の恒常的照射に伴う脆化の度合い、の数値予測をゆがめて、老朽化原発の運転期間を無理やり長くしようとしているというのは本当の事なのではないかと思う。

高浜原発の再稼動は絶対にやってはならない事だと思う。

下にフランスの原子炉改修に付いて論議された件の記事を写したものをコピーして置く。(元記事は消去済み)

<フランス>原子炉改修に1兆円必要 安全評価報告書 (毎日新聞)
2012 年 1 月 08 日
 【パリ宮川裕章】フランス原子力安全機関が国内の原子力施設79カ所を対象に実施した安全評価(ストレステスト)の結果、原子炉58基などの安全を確保する改修工事などの追加費用が約100億ユーロ(約1兆円)に上ることが分かり、波紋を広げている。原発問題は4月の大統領選の争点に浮上しており、結果を受け、原発推進の是非を巡り与野党が舌戦を繰り広げている。

 フィヨン仏首相は東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月、欧州連合(EU)に先立ってテスト実施を決め、今年1月3日、安全機関から政府に報告書が提出された。報告書は仏電力公社(EDF)や原子力大手のアレバ社などに対して▽緊急時に対応できる強固な指令室の設置▽電源喪失に備えた予備電源の確保▽使用済み核燃料プールの安全強化--などを徹底するよう求めている。

 安全機関のラコスト総裁は仏メディアに「予備電源のディーゼル発電機だけでも20億ユーロはかかる。巨額の投資が必要だ」と語り、電力公社の幹部は「追加費用は約100億ユーロ」と述べた。

 フランスは電力供給の約8割を原発に依存する「原発大国」。最大野党・社会党は安全評価の報告書を受け、「リスク管理が十分だったという神話、安い電力だという神話が崩れたのだ」と「脱原発依存」路線の正当性を主張している。

 一方、原発推進の立場の保守与党・国民運動連合のベッソン産業相は報告書が「今すぐに停止すべき原子炉はない」と指摘している点を挙げ、「フランスの原子力施設は運転継続に十分な安全性を備えていることを実証した」と強調している。



続きを読むに
高浜原発の脆弱性に付いて詳しく書かれた部分をコピーして置く

*************
関西電力は既に高浜原発1,2号機(1974年・75年稼働=約40年経過)の寿命延長の方針を明らかにしたが、その高浜1号機の圧力容器内に置かれた監視試験片の脆性遷移温度は、2009年に取り出されたものにおいて99度Cに達した。この値は九州電力玄海1号機の98度Cを超えて日本で最悪である。玄海原発もまた、すでに廃炉が決定されたようなので、結果として、再稼働の見込みのある高浜1,2号機が、日本の老朽化原発の中では最も危険な原発と言えることになる。



●九電、玄海原発1号機の廃炉を正式決定 日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXLASJC17H4B_Y5A310C1000000/


運転延長をおこなおうとする場合,圧力容器鋼板が緊急時に急激に冷やされる熱衝撃に耐えられるかどうか,審査を受けねばならない。その審査に必要となるのが鋼材の脆性遷移視度(関連温度)を予測する方法であり,日本電気協会の技術規程「原子炉構造材の監視試験方法JEAC4201-2007」が用いられている。「JEAC4201-2007」には,脆化予測式が示されていて,この予測式と実測された監視試験データとから,この先の脆性選移温度の予測上限値(関連温度ともいう)を推定する。その温度を使って破壊靭性値を求め,加圧熱衝撃に圧力容器が耐えられるかどうかを判定する。その判定には日本電気協会の「原子炉発電用機器に対する破壊靭性の確認方法JEAC4206-2007」が使われる。



しかし、この「JEAC4201-2007」については、原子力安全保安院時代に玄海原発1号機の監視試験片の脆性遷移温度98度Cを予測できず 根本的な間違いがあるとされていた代物である。しかし、原子力「寄生」委員会は、「予測法の適切性は予測結果の妥当性で評価する」などと、トートロジー(同義反復)のような意味不明の理由で、この「JEAC4201-2007」についての検討・議論を封じ込めてしまった。



「このような制約のもとではあったが,検討チームの3人の外部専門家のうち2人が,予測法への批判的意見を述べた。ポイントの一つは,予測式をつくる際の反応速度式などの係数の決め方が結果しか示されておらず当事者以外がチェックできない,科学論文ならばリジエクトだ,確認できるようデータや計算プロセスを公開すべきだ, という意見である。もう一つは,データが追加されるたびに係数を変えるようでは予測式とはいえず相関式にしか過ぎない,内挿の範囲ならよいかもしれないが外挿は危険ではないか, というポイントである」(原文をそのまま転記)



しかし、今後の進展では、2007予測式の疑問点は先送りされ,規制庁の筋書きに沿って技術評価書が確定され,形式的にパブコメにかけられることになりそうであるという。老朽化・経年劣化して脆くなった材質のままの原子炉圧力容器に原発過酷事故が襲い、緊急炉心冷却装置が働いて、一気に冷水が圧力容器にそそぎ込まれた時、下手をすると圧力容器の壁の金属が「パリン」と割れてしまうこともありうる、そういう原発が高浜1,2号機だということになる。



また、原子炉圧力容器を形作っている金属素材が、何らかの理由で「粗悪品」だった場合には、その経年劣化=中性子照射脆化は、通常の場合よりも一段と加速化され、早い段階で致命的な脆性状態となってしまうことは言うを待たない。そもそも原発機器類の素材に関する品質管理はどうなっているのだろうか。間違いなく、きちんと仕事がなされていると断言できるのだろうか(故平井憲夫氏が原発建設現場のお粗末さについて貴重な証言を残されているが(ネット上を参照)、おそらくは、原発の機器類や部品の品質管理やメンテナンスについても、まことに心もとない限りなのではないかと、私は推測する)。



(下記の小出裕章京都大学原子炉実験所助教の説明がわかりやすいです)



●高浜原発1号圧力容器 脆性遷移温度95度に メルトダウンに至る危険性とは? 小出裕章4-25

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65802425.html

●原子炉の照射脆化、脆性破壊に関する検討(原発老朽化問題研究会:2011年3月12日)

http://wrs.search.yahoo.co.jp/S=1/FOR=TFptmzVV3ijRUibYBWsGX_J0YSUlooElZ8ucvPYp7iJ3jen6OvqDO0.UQTuSEB.jEYN8B1tLOPafNFQozPUTHbs3yo7Bog

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**http%3A//www.cnic.jp/files/roukyuuka20110312.pdf%23search=%27%25E8%2584%2586%25E6%2580%25A7%25E9%2581%25B7%25E7%25A7%25BB%25E6%25B

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●原子炉圧力容器の中性子照射脆化について(PDF形式:1468KB)(Adobe PDF)

http://wrs.search.yahoo.co.jp/S=1/FOR=DFSniwVV3ijOg3zj_A0h99aW9Mgc3h3LNdQdHJ3lks0_47LGqTGC0wph1yH406J.SeWTXbZYMwbJocqXRdZA969ut8F6XC

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70pt4bii/EXP=1428052379/**http%3A//www.meti.go.jp/press/2012/08/20120829001/20120829001-2.pdf%23search=%27%25E5%258E%259F%25E5%25AD%

2590%25E7%2582%2589%2B%25E7%259B%25A3%25E8%25A6%2596%25E8%25A9%25A6%25E9%25A8%2593%25E7%2589%2587%27



●原子炉容器の照射脆化に対する健全性について 1.概 要 2.監視試験片(Adobe PDF http://wrs.search.yahoo.co.jp/S=1/FOR=PQy3uwZV3iia0VhlR9eD17r4D6AaAwqMivjH0WKKKlLrMV_9pTLQEfbh.PFZnKyy7lhCZZurMzCWqcNK46PkdU3eKVpyDQ

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AwMDU-/SIG=178qi3n5q/EXP=1428052379/**http%3A//www.kyuden.co.jp/library/pdf/nuclear/nuclear_irradiation121221.pdf%23search=%27%25E5%

258E%259F%25E5%25AD%2590%25E7%2582%2589%2B%25E7%259B%25A3%25E8%25A6%2596%25E8%25A9%25A6%25E9%25A8%2593%25E7%2589%2587%27



ところで、原発建設第一世代がリタイアーしていった1990年代以降、私は原子力ムラの原子力施設・核施設に対する取り組み姿勢のゆるみが一段とひどくなったと思っているのですが、この「脆性遷移温度」を定期的に推し量るために原子炉内にあらかじめ「監視試験片」を入れておく、ということは、1990年代以降もずっと続けられてきていることなのでしょうか。ひょっとして、脆性遷移温度が話題にならぬようにと、「監視試験片」を原子炉内に入れるのをやめてしまっているのではないでしょうね。あたかも、問題になったからと、巨額の財政資金を投じて開発したSPEEDIを「避難には使わない」としたように。

<追>

<原子力規制委員会の新規制基準は世界で最も厳しい規制基準では無い(3)>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「世界の新規制基準はMCCI対策重視、日本の新規制基準はMCCI対策軽視」について報告します。



1986年にチェルノブイリの4 号機で実際に重大事故(過酷事故)が発生し、落下した溶融核燃料がペデスタルのコンクリートを溶かし、コンクリート中に沈下する事故が発生したので、とりあえずの緊急対策として、原子炉の真下にトンネルを掘り、コアキャッチャを設置し、溶融核燃料が地下水まで沈下することは防止できた。そして、ペデスタルをポルトランドセメントコンクリートで築造した大設計ミスに気が付いて、ロシアやヨーロッパでは、コアキヤッチャーへと基本設計が変更されるようになった。



原子力規制委員会が翻訳した、IAEA(国際原子力機関)が発行している「安全基準」の中に「原子力発電所の原子炉格納系の設計」が掲載されている。ページ108に「重大事故の潜在的な影響には次のようなものが含まれる。・溶融炉心物質とコンクリートの相互作用に起因する大量の水素及びその他の非凝縮性の気体の発生。」ページ110に「可燃性気体の発生3-12.大容量の水素及び一酸化炭素の発生及び燃焼は、格納容器の健全性に脅威をおよぼし得る重大事故の現象である。水素発生の主要な原因は、ジルコニウム金属の酸化であり、また程度は少ないが、鋼材又は他の何らかの金属製機械と水蒸気との、金属が通常の運転温度を十分に超えた温度に達するときの相互作用である。」ページ111に、「溶融炉心-コンクリート相互作用 (e)水素及び一酸化炭素のような可燃性気体の生成 」とある。



また、佐藤暁氏の伊方裁判意見書の22ページからにアメリカのNRCが作成したサリー原子力発電所の過酷事故進展シナリオが紹介されている。

26ページに書かれたシナリオでは、15時間後の雰囲気は、水素19%、一酸化炭素14.6%、水蒸気4.5%、酸素12.7%、窒素49.2%となっている。なぜ一酸化炭素が14.6%もの大量になるかは、35ページに記載されているように、「サリーのキャビティは、石灰岩の砂利と砂を混合したコンクリートでできており、サイズは、内径4.28m、外径5.58m、床の厚さ3.04m」と説明されている。



原発の過酷事故の発生時、MCCI(溶融炉心・コンクリート相互作用)により大量の一酸化炭素と水素が発生する事は、国会事故調査報告書に「福島第一原発3号炉の黄色閃光大爆発の検討項」として詳細に報告されている。しかし、国外の文献や規制基準書では大量の一酸化炭素と水素が発生するメカニズムが報告されているが、国内の報告はほとんど見当たらない。



また、原子力規制委員会の新規制基準に係わる適合性審査にも、高浜原発の審査書案にも、MCCIによる大量の一酸化炭素の発生及びキャビティに使用されているコンクリートの成分の検討が全く記載されていない。



このMCCIによる大量の一酸化炭素の発生のメカニズムは岩波の「科学」2014年3月号に、岡本良治・中西正之・三好永作が「炉心溶融物とコンクリートとの相互作用による水素爆発,CO爆発の可能性」を発表している。 このように、IAEAの安全基準や世界各国の新規制基準では、MCCIの発生のメカニズム(大量の水素、大量のCO、溶融核燃料から発生する大量のエアロゾル)とその対策を詳細に記述している。



しかし、不思議な事に日本の新規制基準にはMCCI対策がほんのわずか記載されているだけで、格納容器に緊急に貯水して、溶融核燃料を冷却すればMCCIはほとんど起こらないという世界に例を見ない楽観視でしかない。 世界の新規制基準はMCCI対策重視、日本の新規制基準はMCCI対策軽視としか言いようがない。



(「【報告】第1427日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★ 青柳行信です。3月17日」より)

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion5277 :150403〕



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