Dendrodium イエメン戦争の意味するもの

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イエメン戦争の意味するもの 

マスコミに載らない海外記事「イエメン戦争の背後にある地政学 (I)」によると、
イエメン戦争を巡って大変な事が起きようとしている様である。

事の始めは、下記マスコミに載らない海外記事の記述のように、イエメン大統領が辞任させられ、フーシがイエメン暫定政府を組織した事であった。
(紫字は引用部分)
ハーディー大統領が、ワシントンとサウジ王家に迎合しことで、イエメンで国民の大半から非常に不人気になっていた。二カ月後の、11月8日、ハーディー大統領の与党、イエメン国民全体会議も、指導者としてのハーディーを排除することになった。
1月20日、最終的にフーシはハーディー大統領を拘束し、大統領官邸や他のイエメン政府庁舎を占拠した。国民の支持を得て、2月6日、二週間をやや過ぎた時点で、フーシは正式にイエメン暫定政府を組織した。ハーディーは辞任を強いられた。

      (中略)
フーシによるサナア占拠は、イラン、ヒズボラ、シリアや、彼らや他の現地勢力が集団的に形成しているレジスタンス同盟の一連の作戦成功や、地域での勝利と同じ時期に起きた。シリアでは、シリア政府が、自らの陣地の強化に成功しており、イラクでは、ISIL/ISIS/ダエシ運動は、イランと、テヘランと同盟している現地イラク人民兵による顕著な助力を受けたイラクによって押し返されつつある。

イランが、中東の安全保障機構と安定性の上で、中心的なものとなったことが明らかになり、中東における戦略的均衡が変わりはじめた。サウジ王家とイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフが、イランは、地域の四首都-ベイルート、ダマスカス、バグダッドと、サナアを支配していると泣き言を言い、文句をいいはじめ - イランの拡張を止める為に、何かをしなければならない。新たな戦略的均衡の結果、イランとその地域的同盟国を無力化するという目的で、イスラエルとサウジ王家は、戦略的に、完全に協力するようになった。


サウジアラビアは、イエメンが正式にイランと同盟し、アラビア半島で、
サウジ王家に対する新たな叛乱をもたらしかねないのを、あからさまに恐れていたらしい。
田中宇さんは下記記事を書いておられる
「米国に相談せずイエメンを空爆したサウジ」
 【2015年3月31日】 米国のイエメン撤退が隠れた意図を持っていたとしたら、その究極の意図は、フーシ派がイエメンの政権を取って内戦を終わらせて安定させることでない。米国のイエメン撤退は、サウジを標的にした戦略だろう。イランの影響下にあるフーシ派がイエメンを乗っ取ると、イランを敵視するイエメンの隣国サウジアラビアが、軍事介入せざるを得なくなる。サウジは、米国がイエメン総撤退によってフーシ派を強化した経緯を、隣国として詳細に見ている。だから、サウジはイエメンを空爆する際、米国に頼らず、直前まで米国に知らせずに挙行せざるを得なかった。


多分田中さんの「米国のイエメン撤退は、サウジを標的にした戦略だろう」との読み通り、
アメリカはサウジアラビアの立場を弁えた上で、イエメンから撤退したのだろう。
アメリカは、アメリカがイエメンから撤退したら、サウジは自国の責任でイエメン攻撃に出ると踏んで、
敢えてイエメンを総撤退したのだろう。
そうすれば、今回の戦争はアメリカ主導ではなく、サウジアラビア主導の戦争という事になり、
アメリカとしては責任を問われる事なしに、待ちに待ったイラン攻撃が出来ると踏んだのではないだろうか?

フーシがイエメン大統領を追って暫定政権が出来た時、
この暫定政権を非難するアメリカを揶揄して、
ウクライナの時には、クーデター政権を無条件で認め、イエメンでは非難するのでは、
アメリカはダブルスタンダードではないかと、
プーチン・ロシア大統領(訂正)ラブロフ外相が揶揄したという報道を見ていたが、
これらの政変がこんなにも似通った背景を持っているとは想像もしていなかった。

この二つの政変は、ロシア、イランと対象は違うけれど、
アメリカの当面の敵を排除する戦争を誘発すると導火線という意味に於いて、そっくりな政変であったのだと、
これらの記事を読んで、私は初めて気が付いたのだった。

Comments

>多分田中さんの「米国のイエメン撤退は、サウジを標的にした戦略だろう」との読み通り、
アメリカはサウジアラビアの立場を弁えた上で、イエメンから撤退したのだろう。
アメリカは、アメリカがイエメンから撤退したら、サウジは自国の責任でイエメン攻撃に出ると踏んで、
敢えてイエメンを総撤退したのだろう。
そうすれば、今回の戦争はアメリカ主導ではなく、サウジアラビア主導の戦争という事になり、
アメリカとしては責任を問われる事なしに、待ちに待ったイラン攻撃が出来ると踏んだのではないだろうか?


米軍が撤退しようとしまいと、サウジやバーレーンあたりは、フーシ(シーア派)を警戒しますし(自国内に宗派対立がくすぶっているので…)、今回はハディ大統領が泣きついた形ですが、何らかの形での軍事介入はしたのではないでしょうか?


…もともとイエメンに展開していた米軍は小規模なものですし、以前13年に説明しましたが「イエメン政府との一定の協力体制のもと」対AQAPを目的とした部隊との事でしたので、
家主のイエメンがゴタゴタしたら、店子の米軍も撤退せざる得ないのではないでしょうか?
ハディ派・フーシ派 だけでなく、他のスンニ派勢力やAQAPなど諸勢力の対立に、米軍単体で対応も出来るはずもないですし……

13年当時、サリンを例にだして、イエメンにおける米軍の無人機攻撃を、米軍の独断と判断されていましたが、あれはあくまで「イエメン政府との一定の協力体制のもと」の話ですので。


あと、これは和久さまへのコメントではないのですが、
シリアにしろイエメンにしろ、ここ数年の流れを見ていると、
日本の左派や護憲派の人達は、「戦争反対」「平和を守れ」という割には、実は現実に起きている戦争や現地の平和には、とんと興味が無いのでは? と思ってしまいます。
陰謀論を楽しむのは構いにしても、「反米か?」「護憲か改憲か」と、無理矢理な識別コードを当てはめて、「多分、その考え方で行くと、現地の安定化は遠のくだろうなぁ~」な考えを振り回している姿を見かけます。

変な話、「政治や平和に興味関心があります」と言う人より「お金や石油に興味あります」と言う人の方が、よっぽど物事見えていたり、
”どの選択肢を選ぶと良くない方に近づくか?” が見えていたりします。

ライ麦狼様

コメント有難うございます。
>米軍が撤退しようとしまいと、サウジやバーレーンあたりは、フーシ(シーア派)を警戒しますし(自国内に宗派対立がくすぶっているので…)

その通りだと思います。
だから米軍は撤退したのでしょう。
ここはサウジに任せた方が良いと、米軍は判断したのだと思います。

中東政策には日本独自路線を

日本の外交政策は、すべてアメリカへの追従外交。
そろそろ独自の平和外交を展開していいのではないか。
ウクライナ問題にしても、そうですね。
すべてアメリカの政策に追従する外交ではなく、日本の国益を勘案した独自外交展開のときだと思います。v-12

根保孝栄・石塚邦男 様

コメント有難うございます。
仰る通りなのですよね。
それなのにどうして安倍さんは、アメリカ議会での演説の為だったら、
どんな事でも譲歩するなんて思えるのでしょうね。
アメリカがそんなに立派な国だと思っているのでしょうか?
あんなダブスタ、仁義も何もない国で、
人の書いた演説を読むために、日本を犠牲にする人が、
愛国心教育の、修身のと言っているのです。

侍言葉で「片腹痛いは」と言うのが有るようですが、
女でも安倍総理に対しては、
「片腹痛いわ」と言いたくなってしまいます。

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackback URL
http://dendrodium.blog15.fc2.com/tb.php/2299-3fc6c071

イエメン戦争の背後にある地政学 (II)

Mahdi Darius NAZEMROAYA2015年3月31日 | 00:00Strategic Culture Foundation 第 I部 “アラブ世界の最貧国で、中東では最新の破綻国家候補イエメンに戦線ができつつある。益々ありそうに見えるが、もし戦闘状態が間もなく勃発すれば、サウジアラビアとイラン間の地域覇
  • [2015/04/03 20:47]
  • URL |
  • マスコミに載らない海外記事 |
  • TOP ▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。