Dendrodium 「資本主義の終焉と歴史の危機」を読んで

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「資本主義の終焉と歴史の危機」を読んで 

「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫著)を或る方に勧められて、図書館に閲覧依頼を出したのは昨年の12月始め頃だったが、閲覧希望者が多くて中々番が回って来なかった。
もう諦めかけていた先日、やっと私の番が来て、借りる事が出来た。

読み始めの頃には、初めから順々に読んでいたのだけれど、
専門的な事など並べられているのを読んでいると、段々心配になって来、読む気力が失せて来た。
経済学というのは、これが真実であるという説は余りなく、
結局は、或る学者の説を信じるかどうかというと処があるものの様であるから、
私のようなずぶの素人では、書いてある事を信じるしかない事に気が付いたからである。

昨日この本の結論部分を読んでみた。
水野さんの説によると、民主主義というのは蒐集の経済であるから、常に周辺が必要な経済である。
しかし、資本主義経済も長らく続いて、現在の世界には周辺が殆どなくなり、
未来から収奪するしかなくなって来ている。

水野さんは、第5章「資本主義はいかにして終わるか」の中で、
9・15のリーマンショックは金融工学によってマヤカシの「周辺」を作り出し、信用力の低い人々の未来を奪いました。リスクの高い新技術によって低価格の資源を生み出そうとした原子力発電も3・11で、福島の人々の未来を奪っただけでなく、数万年後の未来にまで放射能と言う災厄を残してしまいました。
資本主義は、未来世代が受け取るべき利益もエネルギーもことごとく食いつぶし、巨大な債務とともに、エネルギー危機や環境危機という人類の存続を脅かす負債も残そうとしているのです。
と書いておられる。

現在アメリカの戦争屋勢力は、平和な生活を意図的に打ち壊して、世界中の国々で戦争を起こし、
人類を殺し合いの地獄に突き落とそうとしている。
これというのも、資本主義経済が行き詰った所為なのかも知れない。
世界中の資源を収奪しつくし、世界中の人々からも収奪し尽くしても、尚資本主義経済を存続させようとしていたら、
結局、世界中を破壊して原始に戻すしかないという事なのかもしれない。

核戦争をやって地球上の文明を破壊し、原始に戻したとしても、
もうかつての地下資源は掘りつくしていて殆ど残っていないし、
自然環境は放射能や種々の化学物質で汚染されつくしているから、
かつてのような本当の原始にもどることは、後数万年は無理だろう。

近代経済学では供給曲線と需要曲線が均衡する所が価格だと定義付けられているそうであるが、
それは周辺から石油を安く収奪できていたからこそ成立する議論であった。
最早周辺がなくなった現在に、無理やり周辺を求めれば、
中産階級を没落させ、民主主義の土壌を腐敗させる事にしかならない資本主義は、
終わるしかない、終わってもらわねば困るものになっている。

これをどう終わらせるべきか、次にどのようなシステムを作るべきなのかは、
水野さんにも分からないと書いておられる。
只、次の時代は成長経済ではなく、
定常状態を維持出来れば豊かな社会を作る事が出来るだろうと言われる。

「必要な物が必要な時に、必要な場所で手に入る」という定常状態の社会を、
混乱を最小限に抑えて、体制変革ができたら、
人類にも幸せな未来が待っているのかも知れない。

最後に水野さんは次のように書いておられる。
歴史の危機」である現在を、どのように生きるかによって、危機のもたらす犠牲は大きく異なってきます。私達は今まさに、「脱成長という成長」を本気で考えなければならない時期を迎えているのです。

世界の大勢の指導者達が、悪あがきをもう止めて、新しい経済態勢を始めねばならない、と気付いておられるのだろうけれど、
世の中は色んな思惑が絡み合うものだから、中々スムーズには行かないのだろう
体制変革を成功させるのに、どの位の犠牲で済ます事が出来るかが、
これからの人類が生き残れるかどうかの分かれ道なのかも知れない。

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