Dendrodium 一国の中で民主主義と資本主義の両立を意図する矛盾

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一国の中で民主主義と資本主義の両立を意図する矛盾 

アメリカは民主主義の伝道者として、
世界中の国々に、民主主義を採用するよう求めて来ている。
又、資本主義国とも名乗り、
自由主義経済の伝道者として、世界中の国々に自由貿易を求めている。

そこで湧いてくる疑問は、アメリカにとっての主人は、
国民なのだろうか?
資本(家)なのだろうか?ということである。

国民が国の主人であるならば、
国民が天然資源掘削の為に出される毒素によって、
健康を害したり、
甚だしい場合は死ぬ事も有りうるような経済活動は、
絶対に受け入れられないはずである。

まして、アメリカの指導の下民主主義を受け入れた国々に、
資本家の自由を優先させるような協定(環太平洋経済協定(TPP),環大西洋貿易投資パートナーシップ(TTIP))を結ばせ様とするのは、
民主主義を犯すものであって、
民主主義の伝道者であるアメリカの執るべき態度ではないと思われる。

資本主義と言うのは、始めのうちは、消費者のニーズに合わせて、
商品やサービスを提供する健全な経済活動が期待出来るが、
資本主義を長く続けているうちに、
資本主義の形態が徐々に変質して行くものの様である。

資本家が、より簡単により多く儲ける為には、
消費者のニーズに合わせて生産するよりも、
消費者を生産者のニーズに合わせる方が、効率が良いという訳で、
莫大な資本を手にした資本家は、政治に働きかける事を始めるようである。

遺伝子組み換え植物を開発して、世界中に普及したら、
遺伝子組み換え植物は自然に種を作らないから、
種苗業者は毎年農家に、種を売って儲ける事が出来る。
遺伝子組み換え植物は健康に害があるかもしれないから、
なるべく遺伝子組み換え植物ではない自然の植物だけを食べたいと、消費者が思うのは自然であるが、
遺伝子組み換え植物業者が政治家に働きかけて、
店頭に並べる食品に、遺伝子組み換え植物で「ある」とか「ない」とかいう事を、
一切書いてはいけないという法律を創らせたら、
消費者は遺伝子組み換え植物を拒否する事が出来なくなるので、
遺伝子組み換え植物も、売れ行きに問題を抱えないでも済む様になる。

毎年冬になると色々なインフルエンザが流行し、その年に流行しているインフルエンザのワクチンの需要が高まるが、
それでは、どのインフルエンザが流行るか分からないうちに、
色々違うものを用意せねば、需要に答える事は出来ない。
しかし、インフルエンザの流行期前に、
その年に流行するであろうインフルエンザを〇型であると予想させ、
マスコミにその情報を何度も報道させ、そのワクチンを売り切れないうちに大量に買って置く様政治家に働きかけたら、
製薬会社は、ワクチン製造の不利益から開放される事になる。
又、同時に、副作用が起きても製薬会社は、その責任を負わなくても良いという法律を創らせる事が出来たら、
製薬会社としたら笑いが止まらない事だろうが、
数年前の日本では、実際にこれが行われていたのだった。

地下資源を開発する業者は、
時により、地下深く掘り進む事によって、地下に埋もれていた、人体に有害な物質(猛毒)を、河や地下水にまじりこませるおそれがある。

その資源提供国が民主主義の国であったならば、
地下資源開発によって、周辺住民の飲料水が猛毒で汚染される事になったら、
国は開発業者に、即座に作業を中止するよう求める事だろう。

しかし、資本の自由を最優先させる国だったら、
猛毒がいやなら、住民が避難すれば良いのだとばかりに、
国は作業中止命令等出そうともしない事だろう。

アメリカの友邦で民主主義を掲げる諸国が決めようとしているTPPは、
こういう時も業者の利益が損なわれないよう、ISD条項を備えている。
TPPのISD条項は、
TPP参加の民主主義国が、
国の主人である国民の生活権を守るために、
猛毒を排出する業者に、業務停止命令を出したら、
業者はそういう時のために作られることになっている国際裁判にかけて、
国に逸失利益(事業を続けていたら挙げていたであろう利益)の保障を求めて、
損害賠償の請求をする事が出来る規定になっている。

国が敗訴した時、国に損害賠償する財力がない場合は、
猛毒が出る作業の継続を、国民は黙って我慢せねばならない事になる。
つまり、民主主義国に置いて、
国民の権利が業者の権利の下に置かれる事になるのである。

民主主義と自由主義・資本主義の伝道者であるアメリカ合衆国は、
環太平洋諸国にはTTP,
環大西洋諸国にはTTIPの締結を求めている。

つまり民主主義の放棄を求めているのである。

資本主義(儲け主義)を最優先させるとき、
国民の権利が蹂躙されるのは当然の帰結と言えるだろう。
相手の迷惑を一切考慮しない自由を主張する事を許すなら、
自由を確保できるのは強者のみになるのも、当然の帰結であるし・・・・・

つまり、自由主義とは弱肉強食主義という事になるだろう。

1%の強者ではなく、99%の弱者が国を創るとしたら、
自由主義の国を求める事は自己撞着である。
自由主義であったら、遠からず今日のような事態を迎える事は、最初から決まっている事なのだから。

だったら、権力者に自由を奪われ続ける全体主義が良いのかというと、
これも又息が詰まるような世界になるだろうし・・・・・

中国の古人は聖王の政治が、一番理想的だと言われたそうだが、
聖王の跡取りが聖王と決まっているわけではないから、
これも余り頼りになる政体とは言えないだろう。

結局この世の中には、何主義だったら絶対と言うような主義は、有り得ないのかも知れない。
この世に中を、思いやりのある人々で満たされた世界にする以外、解決方法はないのかもしれない。

しかし、大部分の人々が思いやりはあるが無警戒な極楽トンボで満たされたとき、
詐欺師や悪人はやりたい放題になるだろうし・・・・・

この世は、様々な問題が起きざるを得ない所として設定されているのではないだろうか。
こんな世界で、如何に賢く、愛深く、誠実に生きて行けるか、
湧いてくる問題を一つづつ、クリアして行くのが、
私達がこの世に生まれて来た目的だったのかも知れない。

Comments

資本は国境を超える

資本主義の最大の欠点は、伸び続けなければならないということです。かつては途上国に拡大できましたが、今はその場所が極端に狭くなっています。いくらでも巨大になるには、地球は狭すぎます。資本は巨大になって、国境が邪魔になったのを、グローバル化といいます。それも食い尽くす相手がいなくなれば、限界になります。
万国の労働者が団結する前に、万国の資本が団結して国家を踏みにじっいます。
資本にとって民主主義も邪魔なのです。多数決を採れば、貧者の世界が優先されるからです。
資本の横暴に何らかの規制が必要です。万国の国家が団結しなければならないのですが、現実は遠い道のりといえます。

そりゃないよ獣医さん様

コメント有難うございます。
>食い尽くす相手がいなくなれば、限界になります。

地球の生命の生きる道を総て塞いだ後、やっと「止む」では、資本家連中にとっても徒労になりますのにね。
でも動きだしたブレーキのない大きな車を止めるには、
同じ位に大きな力が必要だそうですから、困った事ですね。

今世界中がプーチンに期待しているところは、そこなのでしょうが・・・・・

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2007年4月 24日火曜日、9:50 am ナオミ・ウルフ著、ガーディアン掲載、 2007年4月 24日火曜日 昨年秋、タイで軍事クーデターがあった。クーデター指導者は、まるで買い物リストでももっているかのように、むしろ計画的に、複数の対策を講じた。 ある意味で、彼らは「買い物リスト」をもっていたのだ。数日の内に、デ
  • [2014/12/22 15:52]
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