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メルトダウン連鎖の真相 

昨日NHkテレビでメルトダウン連鎖の真相の再放送をしていた。

20120721 Nスペ メルトダウン 連鎖の真相 PMG5
外見とは違って一番深刻な事故が起きたのは2号機であった。
地震の後2号炉は空気圧が高く(70気圧)冷却水が入らなくなっていた。
冷却水を入れる事が出来なかったら原子炉は冷却できないまま、どんどん温度を上げていって遂にはメルトダウンにいたる。
東電の担当者は原子炉内の空気圧を下げる為SR弁(主蒸気逃し安全弁)を開くことにした。
SR弁は原子炉格納容器の中にある。
原子炉運転中は格納容器の中に人が入る事は出来ないので、
SR弁を開くのは遠隔操作でしか出来ない。
SR弁の構造は、電気でバルブを開いて窒素を充満させ、窒素の圧力で弁を押し上げて開くというものである。
バッテリーの備えがなかったため、仕方なく従業員の車のバッテリーを取り出してこさせて、応急にバッテリーを整えたのだけれど、それでもSR弁は開かない(原子炉の圧力が下がらない)。
時間が経つほど原子炉の温度は更に上がり、格納容器の圧力も更に上がる。

SR弁を開けるためには、格納容器の圧力よりも窒素の圧力が勝っていなければならない。
ところが原子炉の温度が高くなって時間がたった為に、原子炉格納容器の蒸気圧が更に上がり、SR弁を押さえつける圧力の方が、窒素の圧力より強くなっていた。
充填された窒素の圧力では弁が持ち上げられなくなっていたのだった。
という訳で8つあるSR弁のどれも、弁を開く事が出来なかった。

メルトダウンが起きたらSR弁は開かなくなる恐れがあるということは、
この事故まで誰も想像さえしていなかったという。
SR弁はいざと言うときには、何の役に立たない代物だったのである。
このSR弁の構造的欠陥については、東電も国も未だに口をつぐんだままである。

2号機はメルトダウンによって原子炉から放射能が格納容器の中に放出されたと思われた。
このまま格納容器の空気圧を下げなかったら、格納容器が壊れて放射能が周辺環境に放出されるということから、急遽ベントを行う事にしたが、又しても機器の操作が出来なくなっていた。
ベントは空気圧を使って弁を開ける仕組みになっていたが、肝心の空気が送り込まれなくなっていたのだった。
原発の耐震基準は原子炉から離れていくほど低くても良いという決まりになっていた。
空気タンクの位置は原子炉から可也離れていた為、耐震基準がCレベルであった。(原子炉はレベルA)
ベントに使う空気を通す配管(7メートル)が、耐震基準が低い為もあって、地震により何らかの損傷を受けていたと思われる。

という訳で地震による配管の損傷によりベントができなくて、
メルトダウンした原子炉格納容器に穴が開く大変な事態となった。
2号機は水素爆発は起こさなかったけれど、原子炉格納容器が毀れた為、高濃度の放射性物質を環境に放出する事になったのだそうである。これは3月15日朝6時の事であった。
このとき放出された放射性物質が、住民にとって最も深刻な放射能汚染であったと言う。

3号機は比較的余裕があったにもかかわらずメルトダウンしてしまった。
SR弁を開く為の12ボルトのバッテリーが、届けられなかった為だそうである。
東電の要請で自衛隊が持ってきたのは全部2ボルトのバッテリーであったし、
東電の必要な資材を調達する係りは、あまりの膨大な必要物資の要求に、優先順位がつけられず、手当たり次第持ってくると言う感じだったので、バッテリーを届けられなかったという話であった。

この様に事故が起きてみなければ分からないような無数の要因で、東電福島原発は過酷事故になったのだった。

この経験を踏まえて、それ等については充分備えをしたとしても、
もし次に事故が起きたときには、何が新たな災いの元になるか分かったものではないのではないだろうか?
事故には常に想定外の事態がつきものであろう。

現在の大飯原発は、”くらげ”が冷却装置の順調な稼動をしばしば妨げているそうであるが・・・・・

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管理人のみ閲覧様

コメント有難うございます。
http://www.youtube.com/watch?v=HtaEsOdkFV8
のヴィデオ見せていただきました。
全体的に専門的な証明が大部分で、私には1%も理解できなかったかと思いますが、
要するにあの事故は津波によるよりも、地震による損傷が原因の部分が大きいという事なのでしょうね。
2号機のベントが出来なかったのは配管の損傷が原因だったようですが、
1号機の逃がし安全弁(SRV)が作動しなかったのも、配管から蒸気が抜けていたのが原因であろうと言うことですね。
空気はちょっとの隙間からでも漏れ出てしまいますから、見掛けは毀れていなくても、ちょっとの隙間が出来たことが、重大な意味を持つのですね。
地震で配管に隙間が出来るのを完全に防ぐ事は不可能に近い事でしょう。

東電は地震の直接的な被害が原因ではなく、津波が原因であると、嘘をついてまで、主張していますが、地震が原因と言うことになったら、原発を安全に運転できない事が明白になるからなのでしょうね。

つまり原子力村の人々は、今回の事故の教訓を全然生かす気がないということなのでしょう。
あれだけの事故を起こしながら尚,こんな無責任な姿勢で、原発を運転し続けたがる人たちの頭の中にはどうなっているのでしょうね。

原子炉の耐震性が確保できないままの再稼動はありえないと言う結論が出たら、
日本中の原発再稼動は不可能だから、必死で嘘をついてごまかしているのでしょうが、
再稼動させて再び過酷事故が起きたら如何なるか想像する気もない人たちに、
このまま原発運転の主導権を与え続けていたら大変な事になりますね。

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